瀧宮一隆さんの 『魔法少女マイア★マギカ』 [同人誌]
瀧宮一隆さんがサークル“Virgo”から世に送り出した逸品にして、最悪の魔女・“ワルプルギスの夜”がまだ少女であった頃が描かれた物語、『魔法少女マイア★マギカ』 です。
いや、ホント、素晴らしい!の一言です!
きっと誰もが一度は思い浮かべたであろう「“ワルプルギスの夜”ってどんな娘だったんだろう」という疑問。
この本はそんな疑問への答えの一つとして、8世紀のイングランドを舞台に、魔法少女として生きるマミさんを主役に据えて、彼女の視点から描かれています。
「8世紀」に「マミさん」というところからもお判りのように、この作品は原作の持つ世界を大切にしながらも、そこに大胆な解釈と自由な発想を織り込んで、新たな魔法少女の物語を作り上げています。
なので、ひょっとしたら違和感を感じて読むのを躊躇う人もいるかもしれません。
けれど、一度読んでしまったら、この作品世界に、何より瀧宮さんがこの作品に込められた愛情の深さに、感銘しない訳がありません。
この作品は、3冊構成とのことですので、この本はまだ序盤。
この先、どのような展開が待ち構えているのか、続刊に期待したいと思います。
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